HSPと出産 緊急帝王切開を経験して思うこと
こんにちは!ゆうみんです。かなりの重症HSPですが、タフな夫に助けてもらいながらなんとか母やってます。
さて今日は帝王切開についてです。私は息子を緊急帝王切開で出産しました。
どうして帝王切開だったのか、妊娠から出産までHSPである私のココロの変化についても書いていきたいと思います。
前回、私が「白衣高血圧」であるとお伝えしましたが、(妊婦検診で病院に行くとどうしても緊張から血圧が高くなってしまうんです)
それ以外にトラブルはなかったため、特に心配する点はなく妊婦生活を楽しんでいました。
妊娠4ヶ月位の時に仕事を辞めたので、そこからはストレスはほぼゼロ。マタニティスイミングに通ったり、友達とランチしたり優雅な妊婦生活です。しかし、
2009年 妊娠39週、夜中に破水
0時過ぎに破水(少量)し病院へ行きました。いよいよかな、陣痛の痛みに耐えられるかな。お決まりの不安タイム。でも陣痛がこないまま入院になりました。
「これから長丁場になるかもしれないから、今のうちに寝ておいてね、旦那さんもね」
と助産師さん。
いやいや私、寝られません(笑)場所、布団、枕が変わると寝られないんです…しかも破水してますし、気が気じゃないです。
とは言えず、
「はい!わかりました」と元気な返事をしたのでした。
そして夫はというと…助産師さんが用意してくれた簡易ベッド(パイプ椅子を3つ並べて毛布を敷いてくれました)の上で、なんとなんと。
「え??」
「ねぇ、嘘でしょ?まさか寝てる?」
「パイプ椅子の上で爆睡?」
「それより何より普通はさ、破水している妻が心配で寝られない…とかでしょ?」
「あんたはすごいよ。さすがだよ。きっと地球がピンチでもこの人は生き残るわ」
夫の寝顔をみながら、一人私はつぶやいていたのでした(笑)
さすが非HSPいつでもどこでもどんな状態でも寝られますね。
すごい、ほんとに。
翌朝、帝王切開を告げられる
破水から8時間、一向に陣痛はこないまま。そして、
「帝王切開を決断をしてください」と言われました。
羊水が混濁している事、赤ちゃんをこれ以上お腹に入れておけないこと、陣痛促進剤を打ってもすぐに陣痛が来るとは限らないし、陣痛がきたとしても、出産まで何時間もかかること。
言われた瞬間、思考回路停止の私。
安産を目指してマタニティースイミングに通い、ウォーキングを毎日頑張り、ストレッチもしてきたのに。どうして帝王切開なの。お腹に傷も…
でもでも、お腹の子を助けなきゃ!!不安と恐怖に押しつぶされそうになりながら、手術を決断しました。
そしてお昼頃、元気な男の子が誕生。嬉しくて泣きました。
帝王切開になった自分を責める
出産後の忙しい生活の中でも、ふとした時に帝王切開を考えてました。
何が悪かったのか…スイミング行ったからかな、無理しすぎたかな、私が弱くて赤ちゃんにストレスかかってたのかな、考えればキリがなかったです。
そしてHSPの私は、周囲の心ない言葉に当然傷つきます。慰めの言葉にも傷ついていました。
10年経った今でも、ママ友との会話で出産の話が出ると、あんまり話には入りたくないですね。
あるママに「帝王切開なんかあり得ないよね、絶対嫌だわ」と言われた時、ココロが反応してました。私が帝王切開だとは知らないから言ったのだと思いますが、いちいち敏感な私。
でも実は昔とは随分考え方が違うんです。時間が経った事も一つあると思いますが、それはあるドラマを見てからです。
ドラマ「コウノドリ」より
「帝王切開は確かに手術です。お腹を切って、子宮を切って、そして赤ちゃんと胎盤を出して、その後子宮を縫って、お腹を縫う手術です。
産後の回復も遅れます。帝王切開を受ける妊婦さんは、自分の病気やケガを治すためでもなく、赤ちゃんの命を守るためだけに命をかけて自分から手術台の上に上がるんです。僕らはそれをお産ではないと言えません。帝王切開は立派なお産です。」
‐ドラマ『コウノドリ』より‐
今から2年前、2017年のドラマですね。
サクラ先生(綾野剛)のセリフに涙が出て、そしてとても嬉しかった。生命の誕生って神秘ですよね。帝王切開だった事なんて今はもうどうでもよくなりました。大事なのはそんな事じゃないですしね。
神秘の誕生から早10年
息子も本当に大きくなりました。
そういえばつい最近、その10歳(小4)の息子が保健の授業で生命誕生の勉強をしてきたようのですが、
「ねぇお母さん、僕が生まれてきたことは奇跡なんだよ。お母さんの卵子1個と、お父さんの精子1億以上の中の1つが合体して僕が出来たんだって、すごいよね!ほんと奇跡だよね!」
と、興奮していました。
そう、あなたが生まれたのは奇跡です。元気に生まれてきてくれてありがとね。
HSPはこういうの感動して涙が出ちゃいます。共感したり感情移入したり忙しいですからね。
少数派のHSP、繊細で敏感で傷つきやすいですが、感受性が豊かなので、胸いっぱいの溢れる感情に浸り幸せを感じることもたくさんあります。HSPで悩んでいるあなた、一緒に肩の力を抜いて生きていきましょうね。
お読みいただきありがとうございました。今日はこの辺で失礼します。