HSPと出産 2回目の出産はTOLAC(トーラック)か予定帝王切開か悩みました
こんにちは!ゆうみんです。
今回は娘の出産についてお話しますね。
息子(小さい頃は多動気味で育てづらい)の子育てで精神が疲弊し、どうにか生きているのがやっとの状態だった私ですが、息子の幼稚園入園をきっかけに少しだけ気持ちに余裕ができた事で、2人目を考え始めました。
ただ、1度経験した事が頭から離れないHSPの私にとっては、次の妊娠出産を想像するのは、正直ツラかったです。
悪阻や帝王切開の痛み苦しみがつい昨日の事のようにはっきりと思い出されてしまいますからね。
1度目が帝王切開だった場合、次の出産は基本的に帝王切開と言われています。
帝王切開をすると子宮を切った部分が薄くなるので、分娩の時に子宮収縮に耐えられず子宮破裂を起こす可能性あるからだそうです。
子宮破裂をすると、胎児だけでなく母体の命も危険にさらされます。
ただし、緊急時に対応できるような大きな病院であれば、TOLAC(トーラック)にチャレンジさせてくれることを知り、私もTOLACについて考えました。
TOLAC(トーラック)って何?
帝王切開既往の妊婦が経腟分娩にチャレンジすることをいいます。(チャレンジが成功した場合をVBACとよびます)ドラマ「コウノドリ」でも扱われていましたね。
TOLACにはメリット、デメリットがあるんです。
TOLACのメリット
- 入院期間が短縮できること
- 疼痛が減少すること
- 出血量と輸血使用量が少なくなること
- 母児の感染のリスクが低いこと
- 分娩後血栓症発症リスクが低いこと
- 癒着胎盤など帝王切開反復による合併症のリスクが低いこと
TOLACのデメリット
- 子宮破裂の可能性が高いこと(過去に帝王切開で切開した際の傷の箇所が陣痛の子宮収縮により裂けてしまう)
- 子宮摘出
- 赤ちゃんの脳性麻痺や死亡率が高いこと
- トーラック不成功により子宮全摘出の可能性があること
- 上記不成功例により出血量、輸血量が多くなること
- 母子の感染のリスクが高くなること
- 赤ちゃんの臍帯動脈血(赤ちゃんのおへそから胎盤へ向かう血液)pHが低下すること(呼吸・循環不全につながる)
HSPの私がデメリットを知ると、それはもう不安で不安で仕方なくなってしまいました。夫ともたくさん話し合い、予定帝王切開を選択しました。
2014年 娘を予定帝王切開で出産
予定帝王切開は手術日を予め決めるため、夫が事前に仕事の休みをとったり、息子が幼稚園を休む日程などスケジュールを立てやすいところは良かったですね。
ただ、余裕を持って準備がしっかりできるのは良い反面、手術日までいくらでも悩めるため、
「どうしよう、帝王切開怖い、逃げたい」と思っていました。
夫に「帝王切開代わって!!」と訳の分からないことを言った覚えもあります(笑)
実際2度目の帝王切開はどうだったかというと、それはもう大変でした。
1度目の帝王切開の合併症で他臓器との癒着が相当激しかったようで、出血もなかなか止まらず…手術時間もかなりかかりました。(娘は元気に生まれてきてくれました)
「30年帝王切開やってきてるけど、ここまで癒着が激しい妊婦は初めてだよ」
と医師が言っていたそうです(笑)
私は直接は言われてないです、助産師さんがこそっと教えてくれました(笑)
もしTOLACにチャレンジしてたら、私どうなってたんでしょう??考えるだけで恐ろしい。
ドラマ「コウノドリ」より
「コウノドリ」の第4話で上の子(美奈)を帝王切開で出産した妊婦、秋野蓮(安めぐみ)は、次は「絶対に下から産む」ことに強いこだわりを持っていました。
サクラ先生(綾野剛)に、こう問いかけています。
陣痛を味わって、産道を通して産むと、子どもに対する愛情、違うんですよね?
お腹を傷めずに帝王切開したから長女にきつく当たってしまうと思い込んでいたんですね。
途中で帝王切開に切り替わり、無事に赤ちゃんが誕生するとサクラ先生は、こう語ります。
秋野さん、赤ちゃんも、こんなに頑張ってくれたお母さんに感謝しています。どう産んだかよりも、どう思って産もうとしたか、その思いはきっと、赤ちゃんに伝わっています。
美奈ちゃんにとっても、そして赤ちゃんにとっても、秋野さんは世界一のお母さんなんです。
その通りだと思います。
子どもへの愛情に、どう産んだかは関係ないと思いませんか?
自然分娩で出産した母親が子どもを虐待…というニュースだってかなり耳にしますね。
帝王切開はママと赤ちゃんを守るための立派なお産。
それなのに、周囲の偏見や情報不足のせいで心に傷を抱えてしまう帝王切開ママも多いかもしれません。
おかしな偏見、早くなくなれば良いのにな~
陣痛に耐えてこそ一人前という価値観が根強く、日本女性を苦しめていますが、どっちが楽とか痛いとか痛くないとか、本当にどうでも良いですよね。
そもそも、じゃあ父親はどうなるの?
ってなりませんか?
パパは出産してないから親として一人前じゃない?
そんなバカな話はないですよね。
イクメンという言葉もすっかり定着しましたが、妻や子どものために一生懸命外で働き、休みの日は愛情いっぱい育児に参加するパパ達はたくさんいます。
だから「痛い思いをしてこそ親として一人前」なんて変。
どんな出産方法であれ「無事に誕生して良かった」となるべきです。
だって、生命の誕生は「奇跡」なんですから。
今日はこの辺で失礼します。